はじめに

面接の攻略法~準備編~

就活全般にいえることですが、面接において一番大切なのは十分な準備です。失敗の原因はコミュニケーション能力というよりも、準備が不足していたというケースはとても多いです。

 

そこで面接をするにあたって準備しておいた方が良いことについて、マナーなども含めて解説させていただきます。大事な面接を乗り越えるためにもしっかりと準備をして当日を迎えましょう。


【準備1】面接する企業に対してしっかりと理解しておく

まずは入社する企業に関して、しっかりとリサーチをして理解しておく必要があります。企業の行っている事業や企業理念への知識が浅いと、志望動機の説得力が弱くなってしまいます。

 

会社のもつビジョンを理解した上で、自身の関心度の高さやなぜ入社したいかを説明できるようにしましょう。

 

また就職活動を成功させるには自身にとってのメリットだけでなく、入社後にどのように企業に貢献できるのかも伝える必要があります。そのためにも企業研究は必須です。

 

志望する企業のみならず、同業他社と比べてどのような違いがあるのかなども調べると、より深い理解につながります。

 

インターネットを使えば気軽に情報は集められます。HPはもちろん目を通したほうが良いですし、就活生が多く利用している就職情報サイトにも、企業によっては多くの情報を載せています。

 

具体的に調べておきたい内容としては、企業理念、事業の詳細、代表取締役の経歴、社風(働いている方の声など)、業績、教育や研修の制度、勤務条件、CSR活動などです。

 

面接の前に会社説明会などがある場合は、その際に生の情報を得られるのでぜひ参加してください。できるだけ質問をして、会社のことを理解しておくと面接での受け応えの材料になります。

 

もしどうしても入りたいという会社があるのであれば、OB訪問や職場訪問などを申し込むという手段もあります。失礼にならないように気をつけなければいけませんが、その情報量の差は面接の場でもかなりの違いになります。

 

企業研究はたしかに労力が必要ですが、面接を成功させるためのみでなく入社後のミスマッチをなくすというという観点からも大切です。入念に行うようにしてください。

【準備2】マナーを身に着けておく

面接には基本的なマナーがあります。マナーが悪いといくら話の内容が素晴らしくても評価対象にならず、スタートラインにも立てない可能性があります。

 

しかし覚えようと思えばそれほど難しくもありませんので、模擬面接などで練習しながら習得してください。しっかりとしたマナーのある人は話も聞かれやすくなるため、面接の大切な要素です。

 

入室時のマナー

面接会場に入室する時はノックを3回行います。たまに2回しか行わない人もいますが、入室を確認する時は3回なので必ずゆっくりと3回ノックしてください。中の方から「どうぞお入りください」と声がかかったら扉を開けて中に入ります。

 

中の面接官の方と目を合わせつつも入ったら扉の方に向き直り、静かに閉めます。後ろ手で扉を閉めるのは厳禁です。扉を閉めたら「失礼します」と一礼しつついすの左側に移動し「◯◯大学の△△です。本日はよろしくお願いいたします」と言って深く一礼します。

 

面接官の方から「席におかけください」と言われたら再び「失礼します」と言って着席します。緊張しているかと思いますが、だからこそ笑顔を絶やさないようにしてください。声の大きさや明るさも大事です。

 

面接時のマナー

受け答えをするときの姿勢はとても大切です。いすに深くは腰掛けず、背筋を伸ばして胸を張りながら座ります。あごが上がらないように注意してください。

 

手は男性であれば軽く握って、女性であれば重ねてひざに置きます。あまり体を動かすと落ち着きなく見えるので、どっしりと構えてください。

 

視線もあまりさまよわせず、目を見ながらのコミュニケーションが基本です。姿勢がしっかりとしてくれば心も静まるので、会話に集中できます。

 

退室時のマナー

面接官から終了ですと言われたら、いすに座ったまま「本日はありがとうございました」と一礼します。立ち上がったら入室時と同じくいすの横に立ち、再び「ありがとうございました」と一礼します。

 

ドアの方まで歩いたら面接官に向き直り、「失礼します」と言いながら退室します。安堵する気持ちもあるかもしれませんが、最後まで気を抜かないようにしてください。

 

また、面接会場のみでなく、入社したときから会社を出るまでが面接と考えてください。受付での自己紹介や待機時の所作なども見られている可能性があります。

 

周りの就活生と大きな声で話したり、携帯電話を操作したりせずに落ち着いて面接を待ち終わったらあいさつをして速やかに去ることが大事です。

【準備3】志望動機をスラスラ言えるようにしておく

面接で志望動機は必ずと言ってよいほど聞かれます。ここでつまずいてしまうとやる気がないと思われかねません。情熱の高さをアピールできるように、スラスラと言えるようにしたいです。

 

どうしても本番では緊張してしまうので、しっかりと準備することが大切です。紙に書き出して言語化したり、暗唱しておくなどの方法はとても有効です。

 

頭のなかで考えるだけだととっさに出てこないことがあります。集団面接の場合は他の受験生と似た志望動機になり焦ってしまうこともあるかもしれません。

 

もちろん独自の目線や個性があると評価もされますが、あまり奇をてらうのもよくありあせん。素直な気持ちを話すことが、志望動機を伝えるうえでは大切です。

【準備4】質問を予測してその回答を用意しておく

面接で聞かれることは企業によって様々です。そのため完璧に予測して対策することはできません。やや答えにくい質問を投げかけることで、就活生を試すということもあると思います。だからといって何も用意しないと、質問のたびに考え込まねばならず失敗しがちです。

 

よく聞かれる王道の質問はいくつかあります。先程の志望動機の他に長所や短所、大学で学んでいたこと、サークルやアルバイト活動、将来のビジョン、成功体験、挫折や困難をどう乗り越えたか、自己PRなどです。

 

長所や短所に関しては自己分析などの結果をもとに、自分の特性をどう仕事に活かしたいかなどの回答例を用意しておくと役立ちます。

 

また業界によっても聞かれやすい質問もあります。それらに関してはあらかじめ用意しておくと、余裕をもって答えられます。

 

ただし用意したことをなぞるように言うだけでは、あまり心がこもりません。大まかに話す内容については用意しつつ、話の流れや雰囲気に合わせて柔軟に対応できると自然な感じが出ます。型にはまりすぎないようにしましょう。

【準備5】企業への質問を用意しておく

また、面接では一方的に質問されるのではなく「何か質問はありますか?」と逆に聞かれることもあります。この点は意外に盲点であることも多く、何も用意していないととっさには思いつかないかもしれません。

 

必ずしも質問する必要はありませんが面接の最後に質問されることが多いので、そこで質問できると印象も良くなります。1つか2つくらいは考えておくと慌てず良いです。

 

内容に関してはこちらの自由ですが、できるだけ仕事に対するやる気や企業への関心度の高さをアピールできると評価も高くなります。

 

比較的よく使われるものは

  • 御社で活躍している人が身につけている素養はどのようなものでしょうか?
  • 入社までに身につけておいた方が良いスキルはありますか?
  • 採用していただいた場合、配属先でのお仕事はどのようになりますでしょうか?

などです。入社後に働くイメージをふくらませることができます。

 

ちなみに私がよく使っていたのは「入社後どのような仕事を任せていただけるのでしょうか」という質問です。

 

残業時間や給与、有給休暇などの労働条件に関しても確認したいところですがこの点はなかなか尋ね方が難しいです。あまり深く聞いてしまうと仕事よりも休日やお金に関心があるのかと思われてしまうこともあります。

 

昨今はワークライフバランスを重視する企業が増えてきましたから、事前に残業時間や離職率などの情報を公開しているところも多いです。もし、そういった説明が見つからない場合のみ、尋ねるのがよいでしょう。

しっかりとした準備があれば面接も怖くない!

面接の攻略法~準備編~ということで、失敗してしまいがちなポイントからの面接対策を紹介させていただきました。やはり面接を通過しなければ会社から内定は得られません。

 

冒頭でも触れた通り、面接を成功させるために必要なことは「準備」です。十分な企業研究や受け応えのシミュレーションを積むことで、本番も落ち着いて自分の実力を発揮できます。

 

苦手な人ほど準備段階で他の就活生と差をつけておきたいです。その努力がきっと成功につながります。

自己PRや志望動機ができたら誰かにチェックしてもらおう

自己PRや志望動機、面接など自分自身で「できた」と思っても必ず他の人からチェックしてもらってください。家族や友人では恥ずかしいと感じられる方は以下のようなサービスもございます。プロの目からアドバイスをもらうことができ、また就活の悩みも相談できるのでおすすめです。