はじめに
自己PRとは?
そもそも自己PRとはなんなのか、どんなことをPRすればいいのか、この点を整理しておきましょう。自己PRというのは言葉通り、企業に対して自分自身をアピールするものです。企業からすればあなたがどんな人なのか、まったくわからない状態です。
履歴書の他の項目などを見ることである程度は知ることができますが、基本的には自己PRで簡潔に自分を知ってもらうことになります。どんな点が自分のアピールポイントになるのか、よく考えて企業に良い印象を持ってもらえるようにしましょう。
具体的なエピソードを添えて
自己PRではなるべく具体的に自分を表現するようにしましょう。たとえば何か得意なことがあるとして、得意だと伝えるだけではなく、なぜそれが得意なのかを伝えます。以前にこういう経験をしたことがあって、だからこれが得意ですと伝えるとよりわかりやすく好印象です。
箇条書きのようにPRを列挙するのではなく、具体的なエピソードを交えて話すイメージになるでしょうか。自分の性格を表す場合も、どうしてその性格になったのか、自分の考えを伝えましょう。
志望動機とは?
志望動機はなぜその企業に入りたいと思ったのか、その理由になります。たくさんの企業を受けていると、志望動機も自分自身でわからなくなってしまうことがあるかもしれません。ですがたくさんある企業から選んだところですから、何かしら志望動機と呼べる理由があるはずです。
自分はどうしてその企業で働きたいと思ったのか、改めて整理しつつ、わかりやすく伝えられるようにしておきましょう。同業他社が多い企業の場合、その中からなぜその企業なのかも説明できるようになっておくと万全です。
自分が働くことのメリット
志望動機では働きたい理由だけでなく、自分が働くことで企業に生まれるメリットにも触れたいところです。たとえば、私はこういうことができ、だからこそ御社のこんな部分で活躍できますといった具合です。
これだと志望動機というよりは自己PRのようになってしまいますが、それでかまいません。ただ単に志望動機を伝えるのではなく、自分を雇用することでどんなメリットがあるのか、それも含めて理解してもらうように意識しましょう。
自己PRと志望動機の関係性
自己PRと志望動機はそれぞれ独立したもののように感じますが、実は深い関係があります。関係性がわかればより自分をアピールしやすくなり、他の学生との差を付けられます。自己PRを、志望動機を考える時は、それぞれの関係について考え、連動させるようにしましょう。
そうすることでより良い自己PRと志望動機を考えることができるようになり、自分自身を強くアピールできるようになります。ここで問題になるのはどんな関係があるのかという点です。
自己PRが志望動機につながる
自己PRで自分はこんなことが得意ですと伝えるとしましょう。志望動機はこの自己PRにつながっています。自己PRで伝えた得意なことを仕事でも活かすため、御社を志望したという流れです。
簡単な例になりましたが、このように自己PRと志望動機は密接な関係があり、お互いをつなげることで良いアピールが可能になります。自己PRと志望動機がまったく別な話しになってしまわないよう、それぞれの関係を意識するのがポイントです。
連動させることで自分の魅力を伝える
ここまで見てきたように自己PRと志望動機を上手に連動させることができれば、自分の魅力を少ない言葉でもしっかりアピールできます。履歴書に書く場合はもちろん、面接で話す場合もそれほど多くの文字数や時間はもらえないので、簡潔にそれでいて最大限自分の魅力を知ってもらう必要があります。
就職活動は他の学生との競争でもあります。全員が内定をもらえるわけではないので、自分は他の志望者に比べてどこが優れているのか、どんなメリットがあるのかをしっかり伝えましょう。自己PRと志望動機は自分という人間を知ってもらうのにとても適しています。
自分は企業で何ができるのか
自己PRと志望動機で強く意識したいのが自分は企業で何ができるのか、という点です。どんな働きができてどう役立つのかという意味でもあります。企業は利益を出すのに貢献してくれる人材を求めています。
自己PRや志望動機もやはりその点に関連している必要があり、PRできるならなんでも良いというわけではありません。自分がいかにその企業に有益な人材であるかをわかってもらえるようになりましょう。
まとめ
自己PRと志望動機は実は深い関係にあるのがよくわかったと思います。まとめると
- 私は~経験から~が得意(長所)な人間です。→自己PR
- 御社は~という部分に強みがあり、私の~を活かして御社に貢献します。→志望動機
といった感じになります。志望動機は自分とのマッチングを説明し、そのマッチングを補完するための自己PRと言ったほうがイメージ付きやすいでしょうか。
このように別々に考えるのではなく、2つ1組で考えるようにしましょう。そうすれば自然と良い自己PRと志望動機が考えられるようになり、面接でも有利になります。