はじめに

面接の攻略法~実践編~

就活生にとって面接をどう突破するかは一番の悩みのひとつです。面接の対策は会社によって異なりますが、気をつけなければいけない点はかなり共通しています。

 

それを知らずにただ就職活動を続けるだけだと、面接に落ち続けて、モチベーションが下がってしまうことでしょう。

 

就活生に知っておいてもらいたい面接時の基本的な注意点や、面接に受かる人にはどんな特徴があるかについてまとめました。ぜひ参考にしてみてください。


面接当日の基本的な注意点

まず面接で何を話すかということの前に、面接を受けるにあたっての基本的な注意点を説明します。面接に受かる方はこれらの点もおろそかにしていません。

 

しっかりと準備することで余計なことでマイナスの判断をされずに面接に集中できるので、ひとつひとつ確認してみてください。

 

服装について

会社から特別な指示がなければ、リクルートスーツと白いシャツが基本です。ネクタイは落ち着いた色合いのものを選び、靴下は黒か紺色にしてください。

 

革靴はよく磨いておくと印象が良いです。カバンは種類が様々ですが、リュックサックではなくビジネスバックを選んだほうが無難です。おしゃれする必要はなく、清潔感が大事です。

 

言葉遣いについて

会社によって面接の雰囲気は違いますが、フォーマルな場所ですので口語は厳禁です。「やっぱり」、「そっか」など友達との会話で使ってしまうような言葉を出さないように気をつけてください。とはいえかしこまりすぎる必要もなく、落ち着いた会話を心がければ大丈夫です。

 

発声について

人にもよりますが、緊張もあり声は小さくなりがちです。面接官とやや距離があることもあるので、しっかり声を張ることが大切です。とくに新卒や第2新卒など若い人であれば元気すぎるくらいでも、低評価にはなりません。

 

目線について

下を向いたりキョロキョロすると自信がなさげに映るので、しっかりと一点を見るようにします。目を見ることが基本ですが、あまり目に合わせすぎると睨んでいるように見えてしまうこともあります。

 

ときおりネクタイや口元のあたりに視線を外すなど、多少動かしながら話せると良いです。面接官が複数人いる場合は、まんべんなく視線を向けつつ全体に注意を配るのも大切です。

一次面接の対策と人事が見ているポイント

一次面接は役職の高い方でなく、比較的年の近い社員や人事の方と話すことが多いです。面接時間はそれほど長くなく、内容も会社の志望理由や自己PRなど基本的なことを聞かれます。

 

どちらかと言えばやる気のない人をふるい落とすといった、足切りのような側面が強いです。質問に対してふさわしい受け答えをしているかなど、基本的なコミュニケーションがとれるかどうかが見られています。

 

面接官の質問にしっかりと耳を傾け、的確で簡潔に回答することが大事です。だらだらと長く話したり、質問とずれた回答をするとマイナスになります。もしグループ面接であれば、他の志望者への質問や回答にも意識を向けておいてください。

 

また短い時間でのアピールになるため、笑顔でハキハキとした受け答えをするなど、良い印象を与えることが大事です。

 

一次面接で落ちてしまうことが多いのであれば、話の中身よりも話し方や立ちふるまいに問題があるのかもしれません。模擬面接などで見直してみてください。

最終面接の対策と人事が見ているポイント

最終面接では会社の役員の方との面接になります。一次・二次面接よりもより具体的に就活生の希望と会社のビジョンがマッチしているかなどが判断されます。会社のことをより深く調べて、自身がどう貢献できるのかを話す必要があります。

 

最終面接の段階で一番必要なのは「覚悟」があるかについてです。この人は内定を出したらうちの会社に来てくれるのか、入社後にしっかりと働き続ける意欲があるのかを試されています。

 

自信がなかったり迷っていても、「はい!」と断言しなければなかなか通りません。ここまで来た以上見込みがあることは間違いないので、自信をもって臨むことが一番大事です。

面接で受かる人の四つの特徴

では、面接で受かる人とはどのような特徴があるのでしょうか。四つに分けられますので、ここでご紹介します。

 

受かる人は会社のために自分がどう貢献できるかアピールする

面接で落ちてしまう人の特徴のひとつに、会社に入ったら自分が何をしたいのかという「自己成長」を志望動機として話してしまうことがあげられます。こればかりを語ってしまうと、独りよがりな人という印象を与えてしまいかねません。

 

また同じようなフレーズに「社会貢献」があります。もちろんその考えは素晴しいのですが会社はあくまで利益追求のための組織であり、大学などとは違います。

 

自分のスキルや経験をもとにどんな風に会社の成長に貢献できるのかを自己アピールしなければ、面接には受かりません。

 

自己アピールというと難しく感じるかもしれませんが、それほど特別な功績を語る必要はありません。これまでの人生で努力したことは必ずあるはずです。結果が伴わなくともその努力した過程でも十分アピール材料になります。

 

受かる人は第一印象を大切にする

どうしても面接という場所だと会話の中身ばかりを気にしてしまいがちですが、それだけが試されているわけではありません。所作や雰囲気などすべてを見られています。

 

どんなに話す内容が素晴らしくても、服装に清潔感がなかったり、基本的なマナーが守れていないと印象がよくありません。最初に悪い印象を与えてしまうと、なかなかそのイメージは覆りにくいです。面接に受かる人は印象も大切にしています。

 

具体的に気をつけるポイントとしては、

  • 身だしなみ (スーツにシワがないか、靴やカバンは汚れていないか、ネクタイが歪んでいないか)
  • 立ちふるまい (声が張っているか、視線が泳いでいないか)
  • マナー (ノックのやり方や扉の締め方、着席までの段取り)

などです。

 

また笑顔も大切です。自らの緊張をほぐしやすくもなるので、あらかじめ練習してみてください。

 

受かる人は自信を持っている

精神面はとても重要です。できるかどうかわかりませんといった優柔不断な態度では、上司の立場からして、仕事を任せたいと思えません。

 

高いスキルを持っていても面接に落ちてしまう方は、この「自信」が欠けていることがあります。

 

就活は自分を売り込む場所です。とくに日本人は謙虚さが美徳という文化があるので抵抗はあるかもしれませんが、頼りないと思われてしまうと面接には受かりません。しっかりと自身を持ってアピールする必要があります。

 

確かにまだ経験も少ない立場でなかなか思いきれないかもしれませんが、根拠がなくとも自信があるくらいの意気込みで臨んでください。

 

受かる人は面接官の質問の裏を読む

難しいポイントでもありますが、質問を表面的に捉えるのでなくそれによって何を聞きたいかを推察することが大切です。

 

例えばよくある質問のひとつに「大学時代に何をしていたか?」ということがあります。面接に落ちてしまう人はただ事実を並べてしまいます。

 

しかし、面接官はあなたの過去に起きた出来事を聞きたいだけではありません。どんな計画や意図で4年間という期間を過ごしたのか、その経験でどう会社に貢献してくれるのかなどを知りたいはずです。

 

あるいは営業職などを志望しているのであれば、そのやり取りを通じてコミュニケーション力の高さを見ているかもしれません。それを察するように受け答えできると好印象になり面接に受かりやすくなります。

まとめ

「面接の攻略法~実践編~」ということで、面接当日の基本的な注意点から、面接ごとのポイント、面接に受かる人と受からない人の違いについて解説しました。

 

会社はその業務内容や社風がそれぞれなので、求められることや合う人は違います。どんなに素晴らしい人でも落ちるときは落ちてしまいます。

 

逆に言えば根気よく試行錯誤しながら就活を続けていけば、必ずあなたを必要としている会社に出会えます。今回紹介した内容に気を付けつつ、ぜひ内定を勝ちとってください!

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