はじめに

自己PRの書き方~準備編~

就職活動の中でも、「自己PR」を書くのが苦手という人は多いです。漠然とした内容となりがちですし、自分の良さや長所を伝えるのは照れくさいものです。

 

しかし、就職活動は自分がどういう人間かを伝えて、売り込む場でもあります。あまりに謙虚すぎると積極性が無いと評価されてしまうかもしれません。

 

また企業にもよりますが、応募者はたくさんいます。もし何もアピールしなければ印象に残らず「可もなく不可もない」という評価になってしまう可能性もあります。そうなると内定を得るのは難しいです。

 

自己PRのためには自分を知る、つまり「自己分析」する必要がでてきます。今回は自己PRを書く準備段階として、自己分析の必要性や方法についてみていきましょう。


自己PRで何を求められているのか

企業が自己PRを書かかせるのは、主に、企業が欲しいと思っている性質や長所を就活生が持ちあわせているかを確かめるためです。そのため自分の強みなどは遠慮せずに書くべきです。そして、自分がいかに企業に貢献できる人間であるかを伝えることが大事です。

 

もちろん書く内容は自由ですが、企業がどのような人材を欲しているのかを考え、そこから自分のどんな特性が活きるのか、逆算をする必要があります。

 

会社から求められるものは企業や職種によっても違います。ですから、業界研究と志望企業のリサーチが大切なのですね。

 

ですので、自己PRをテンプレートのように使い回すのではなく、一つ一つの企業にあわせて自己PRを書いていく必要があるのです。

 

また、結論から簡潔に伝えていくことも大事です。理由からだらだらと書いてしまうと、結局この人は何をPRしたいのかわからないと思われてしまいます。わかりやすい表現を心がけてください。

自己PRを考える上で自己分析は大切

そもそも自己分析なんてしなければならないのだろうかと疑問をもつ方もいるかもしれません。しかし自分は自分のことを知っているようで、なかなか知らないものです。

 

忘れてしまっている過去も意外とあるものです。また客観的な視点で自分を眺めることは難しいです。現在地がわからないと地図を書けないのと同様に、自分がどんな人間かが明確になっていないと、これから自分がどんなキャリアや人生を歩いていくのかは考えにくいです

 

しっかりとした自己分析があれば自分の軸がぶれません。言動に一貫性があると信頼されますし、自身の適性がわかってくると志望する企業も絞りこめます。

 

また自己分析は自己PRにも活かせます。とくに新卒や第二新卒といった経験がまだ浅い人を採用する場合は、スキルよりもその人の「人柄や人間性」を見られていることが多いです。

 

自己分析をすることで自分は◯◯という人間だということを具体的に説明できるようになるので、伝わりやすい自己PRができます。

自己分析の必要性と方法

自己PRは根拠がないと説得力がありません。たんに「自分には協調性があります」と言っても、それを鵜呑みにはできないからです。自分のもっているスキルや経験からなぜそう言えるのかを伝えることが大事です。

 

また、初対面の人に伝えるため、具体的なエピソードも交えないと正確に伝わらないこともあります。そのために自己分析を行う必要性がでてきます。

 

自己分析には様々な手法がありますが、代表的な3つの方法をあげそれぞれに関して解説させていただきます。

【方法1】自分史を作成

「自分史」は自己分析のツールとしてとても優れています。自分史とは、文字通り自分が歩んできた歴史をまとめたものです。いくつか作成方法はありますが、年代別に何をやってきたのかを書き出していきます。

 

もちろん最初はただ事実を並べていくことから始まるかもしれませんが、特徴的な出来事に関しては、自分がどのような思いになったのか、その出来事によって何が変わったのか、など掘り下げていきたいです。

 

例1:自分が打ち込んできたことを書き出してみる

その時々で熱中していたことなどは良い材料になります。スポーツや勉強が代表的ですが、趣味やアルバイトなども大切です。

 

内容に関してもただスポーツをやっていたと書くだけでなく、何か試合や大会で結果を残したか、部での役割は何だったのか、上達するためにどんな工夫をしていたかなども書くようにしてください。

 

例2:今までに向き合った困難をどう乗り越えたのかを思い出す

自分の過去を振り返ると必ずしも順風満帆だったわけではなく、ときには挫折したり苦しい思いをすることもあったと思います。
そんな時に困難をどう乗り越えてきたのか、どんな学びを得たのかという点は重要です。アピールポイントにもなるのでぜひ書いてみてください。

 

それは企業の志望動機を書くときや、自己PRを考えるときにも役立ちます。例えばサークルで部長職をしたり、大会で優勝の成績を収めたなどの実績があればそれをもとにアピールできます。

 

しかし、そこまでわかりやすい成果を誰もがもっているわけではありません。しかし努力した経験でも志望動機やアピールにつながります。どんな挑戦をして、そこからどんなことを学んだかはとても大事なので詳しく思い起こしてみてください。

 

さらに詳しく自分史の作成についてまとめてありますのでこちらもご覧ください。
自分史の書き方

【方法2】身近な人と話す

身近な友人や先輩、家族などに自分のことについて聞いてみるというのもよい方法です。客観的に自分にどのような強みがあるのかを把握できます。思いがけない長所、あるいは短所を指摘してもらえることもあります。

 

いずれにしてもそれは自己分析の良い材料になるので、複数人にリサーチすることをおすすめします。長所短所は面接でもよく聞かれるので、しっかりと把握しておきたいです。

 

また、人から言ってもらえることで自信にもなります。自分だけで考えた長所よりも人から認めてもらったという後押しがあるほうが、面接などの場でも自己PRしやすいです。

【方法3】webツールを利用

いまではWebで自分の強みや特徴を分析するツールがたくさんあるので、それを利用することも良い手段です。無料のものも多く、アンケートに答えるような方式でそれほど難しくなく自己分析できます。

 

ものによってはかなり細かく自分の強みや弱みを教えてくれ、向いている職種や業界などを指摘してくれることもあります。

 

ツールで調べたからこのような強みがありますとは言えませんが、意外な強みを言語化してもらえることもあるのでWebツールも役に立ちます。とくに就職活動の初期で、まだ自己分析や就職活動の方向性が定まっていないときなどに試してみると良いです。

自分の強みと弱みをまとめておこう

自己分析の方法を3つ紹介させていただきました。そこでわかった自分の強みや弱み、特徴などはわかりやすくまとめておく必要があります。やりっぱなしではあまり意味がありません。自分のことを知らない人に訴えかけるために、整理しておきましょう。

 

いつでも自分の強みや弱みを説明できると、書類を書くときのみならず面接時に有用です。このような経験から自分にはこういう強みがあるので、それをこのように活かして御社に貢献しますといったように筋道を立ててアピールできると好印象です。

自己分析によってついた自信が内定にもつながる

多くの就活生が迷ってしまいがちな、自己PRの書き方について紹介しました。会社に採用されるためには、自分を売り込む「自己PR」が必要になります。そしてその自己アピールのために必要な「自己分析」も就職活動において必須項目のひとつと言えるかもしれません。

 

始める前はなんだか面倒だと思うかもしれませんが、自己分析はとても役立ちます。自分がどういう人間かを把握できれば志望動機もスムーズに書けるようになりますし、就職活動を乗り越える上で最も大切とも言える「自信」もついてきます。

 

これまであまりたいしたことをしていないから自己PRもできないという話も聞きますが、自己分析をすれば少なからずアピールポイントは見つかります。

 

あなたにとって価値のあった経験をうまく相手に説明ができればよいのです。それをもとに、オリジナリティ溢れる自己PRを作って、内定を勝ち取ってください!

自己PRや志望動機ができたら誰かにチェックしてもらおう

自己PRや志望動機、面接など自分自身で「できた」と思っても必ず他の人からチェックしてもらってください。家族や友人では恥ずかしいと感じられる方は以下のようなサービスもございます。プロの目からアドバイスをもらうことができ、また就活の悩みも相談できるのでおすすめです。