はじめに

自分史の書き方④~自分史から長所・性格を分析してみよう~

自分史に書き出した打ち込んだこと、そして困難や挫折から自分自身の本当の長所を導き出す作業は重要です。

 

この長所を把握しているかしていないかで結果は大きく変わるので、しっかりと自分の言葉で長所を表現できるようにしてください。


書き出したことから長所・性格を分析

面接では、必ずと言っていいほどに長所を尋ねられます。短所も同様にまず間違いなく尋ねられるのですが、まずは長所をしっかりと答えないことには始まりません。書き出した自分自身が取り組んできたことから、どういう共通点があるのかを分析していきます。この分析は自分史を作る上でも難所ですが、まずは自分自身の人間性を表す特徴をリストアップする方法が有効です。

 

代表的な特徴は主体性行動力計画性などで、仮にアルバイトに打ち込んできたのであれば行動力はあると判断して問題ありません。アルバイトを始めた動機が何かが欲しいから、という場合はさらに主体性も加わりますが、アルバイトを経験した方がいいと言われたからという場合は主体性は加えられません。何かを欲しいからアルバイトを始めた場合、時給や働く期間などをしっかりと意識していたのなら計画性をプラスできますし、とりあえず遊ぶお金が欲しくてアルバイトをしていたなら計画性は加えられない、このような感じで過去に打ち込んできたことから特徴を求めていきます。

 

今回は例として主体性、行動力、計画性を挙げましたが、他によい特徴が思いついたのならそちらも加えて分析してください。過去に打ち込んできたことから特徴を洗い出していき、その共通点から自分自身の性格をある程度は判断できます。さらに、その特徴が発揮される動機も押さえておいた方がよく、仮に過去の打ち込んできた出来事から行動力があると判断したと仮定しましょう。この行動力はどのような場面でも発揮されているのか、それとも発揮されていないのかをよく考えます。人間は必ず何か目的のために行動するので、特定の分野では行動力があるけれども他の分野ではまるで行動力がないなんてケースも珍しくはありません。計画性のように様々な場面で変わらず役立つ特徴も存在しますが、場面によってはまるで機能しない特徴も存在するので、この辺りもしっかりと意識したいところです。

 

面接ではただ長所を尋ねられるだけでなく、それを示す具体的なエピソードも求められるのが普通なので、特定の場面でしか機能しない長所はすぐに見破られる恐れがあります。このような事態を避けるためにも、自分自身の長所や性格がどのような場面で発揮されるのか、あるいはされないのかをしっかりと自分自身で把握しなければいけません。

本当に自分の長所なのか調査

この把握に役立つのが、すでにリストアップされている過去の困難や挫折であり、こちらも合わせて自分自身を深く知るのがポイントです。長所から導き出した自分自身の姿は困難や挫折の場面とも一致しているのか、これを確認してください。良い思い出の時には長所だと思ったことでも、困難や挫折の場面では機能していないなら本当の意味での自分の長所とは断定できません。もちろん、困難や挫折自体は仕方がない一面もあるのですが、どうして長所が働かなかったのかはしっかりと自己分析する必要があります。

 

行動力が長所としてあるけれども部活で挫折した場合、行動力自体に問題はないパターンと、行動力が発揮されなかったパターンではその差は歴然です。行動力はあったけれど周囲の努力が上回っていたので結果を出せなかった、このような場合は結果こそ伴っていないだけで十分に行動力があると言っても良いでしょう。しかし、メンタルの原因などでやる気をなくしているなら、困難を前にすると長所が発揮されないとも言い換えられます。

 

このように、導き出した自分自身の長所は本当の意味での長所なのか、それとも何らかの条件付きの長所なのか、これをしっかりと分析してください。条件付きの長所が必ずしも悪いわけではありませんが、企業としては様々な場面で活かせる長所を求める傾向があります。働き始めれば社内など様々な場面で困難が訪れるのが普通なので、逆境の中でも変わらない本当の長所が見つけられたなら、それは就職活動でこれ以上ないほどの武器として使えるのです。もしかしたら、導き出された自分自身の武器が志望する業界に合っていないなんて結果が出るかもしれませんが、それを知らないで就職活動に臨むのと知らないで臨むのでは大きな差があるので、ぜひ長所と短所から自分自身を深く知ってください。

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