はじめに

自分史の書き方③~困難・挫折を書き出してみよう~

自分史を作る上では長所だけでなく、自分自身の短所もしっかりと把握しなければいけません。そのために有効なのが過去の困難、過去の挫折から自分自身の傾向を知る方法であり、これは将来に訪れる困難な場面でも役立ちます。


マイナスのことを思い出すのはつらい作業ではあるが・・・

自分史を作るために欠かせないのが、打ち込んできたことの書き出しです。これだけでもある程度の自己分析はできますが、より自分のことを深く知るためには困難や挫折の情報も欠かせません。過去のつらい思い出を積極的に思い出したいという人はなかなかいませんが、自己分析の完成度を上げるためにもマイナスの出来事もしっかりと書き出してください。

 

一応、自分史で困難や挫折を避ける方法も存在するのですが、困難や挫折は人生のターニングポイントとも言い換えられます。困難や挫折が全く存在しないなら、人生は全く別のものに変わっていると考えてもよいでしょう。そういう意味では、困難や挫折こそ自分自身の現在を形作っている要素と言っても過言ではありません。

 

基本的な書き方は積極的に取り組んだことをリストアップする時と同じで、覚えている限りの困難や挫折をまずは書き出してください。小さな頃に起こった出来事など自分自身の記憶にないような場面では、両親など身近な人に尋ねてなるべく詳細な情報を得たいところです。慣れないうちは自分のマイナスな側面に向き合うのは非常につらいかもしれませんが、ぜひ取り組んで欲しいポイントです。

 

書き出してからの作業も基本的には積極的に取り組んだことと同じで、どうしてつらいと感じたのか、どうして挫折したのかを深く掘り下げます。この掘り下げは困難や挫折をリストアップするよりもつらい作業ではありますが、嫌なことがあった時にどのように対処してきたのかを知ることは間違いなく有用です。

これからの人生に必ず役立つ

マイナス面での自己分析ができていない場合、将来的に困難や挫折に遭遇した時には過去と同じような行動を取る可能性が非常に高いのです。表面的な性格は人生経験である程度は変わっていきますが、このような根本的な行動パターンは自己分析で意識しない限りはなかなか変わりません。怒られた時にまず反発心を持つ傾向があるなら、将来的に上司に怒られた時にもやはり反発心を持つ可能性が高く、まずはこのような傾向を知ってください。

 

困難が訪れた時、反発心を持つ以外にも何もできない、すぐに泣いてしまうなどパターンは色々とあり、これを知っておけば自分の行動パターンもうまく変えられます。さらに、この自分が嫌なことを把握しておけば向いている業界、向いていない業界の把握も容易です。かなりつらい作業なのは間違いありませんが、将来のために過去の困難と挫折をしっかりと書き出してください。

自己PRや志望動機ができたら誰かにチェックしてもらおう

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